健蘇社おすすめ本

100トレ―医師とトレーナーが考えた100年時代の新健康体操 中野ジェームズ修一・井手友美・岡橋優子

一生自分の力で、歩いて食べて、トイレに行ける!

100トレ書影

この本は寝たきりにならないよう、健康寿命を100歳まで伸ばすための運動が紹介されています。

著者のお一人である中野ジェームズ修一さんはフィジカルを強化することで競技力向上や怪我予防、ロコモテブシンドローム・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者です、多くのアスリートの指導もされていて、青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当をされたことでも有名です。

特筆なのが、
・自分の力で歩くための脚のトレーニング方法「脚トレ」
・自分の力で食べるための口のトレーニング方法「口トレ」
・自分の力でトイレに行くための骨盤トレーニング方法「骨盤トレ」
の三つを紹介していることです。

脚まわりを鍛えるトレーニングを紹介する本はよく見かけますが、口のトレーニングを丁寧に説明してくれる本はあまりありません。歳をとっても自分できちんとご飯を食べられる状態でいることは、QOL(生活の質)を高めるうえでとても重要なことです。また、排せつも自分で生活をするために不可欠です。「歩く」「食べる」「出す」という三つをバランスよく鍛えることは健康寿命を延ばすために最適なトレーニングだといえるでしょう。

この本で紹介されている体操は、無理なくこの三つを鍛えていくものです。本を見ていると簡単そうなトレーニングですが、ひとつひとつを丁寧にやっていくことが大切です。カラーで写真も見やすく、スマートフォンの動画で動きを確認することもできます。付属のDVDには、入門にぴったりな体操を集めた入門編と体操に慣れてきたら一日にやるといい体操を一通り集めたの目標編の動画が収録されています。一日一回時間を決めてテレビ画面を見ながらの運動が習慣になるといいですね。100日挑戦記録表もついていますので、体操をしながら書き込んで表を埋めていくのも楽しいですよ。ぜひ挑戦してみてください。