健蘇社おすすめ本

救う力 吉岡秀人

人のために自分のために、いまあなたができること

自分に自信を失っている人、孤独を感じている人、本気になり切れない人、挫折感で立ち直れない人、など悩んでいる人へ向けて書かれた本です。

著者の吉岡秀人先生は認定NPO法人「ジャパンハート」の創設者で小児外科医の先生です。浪人時に思い立って医学部受験に転向、二浪を経て医学部に入学して医師になった先生は、若くしてミャンマーで医療活動を開始します。その後、一度日本に戻って病院に勤務されたのち、医療ボランティア団体「ジャパンハート」を設立、ミャンマーで医療活動を再開されました。そして、今もミャンマー、ラオスなどと日本を行き来し、幼い子どもたちの命を救い続けていらっしゃいます。

この本では、先生が自分の体験を交えつつ悩める人への熱いエールを綴られています。中でも印象に残ったのは『自分が幸せになるには、世の中を幸せにする必要がある。世の中を幸せにすることで、世の中から必要とされ、大切にしてもらうことで人は幸せを感じることができる。しかし、人は自己の延長線でしか他人を考えることができない。他人を大切にするには、まず自分自身を心から大切にする人間になる必要がある。』というくだりです。社会貢献をするためには自己犠牲の気持ちで挑んでも続かない、まず自分を大切にすることが大事だとおっしゃっているように思いました。長くボランティアで多くの命を救われている先生だからこその重みのある言葉ではないでしょうか。

以前、吉岡先生の講演を聞いたことがあります。先生が途上国で医療活動を始められたころ、現地では医療用具も満足にない劣悪な環境でした。そんな中、困難を乗り越え子どもたちを救ってこられた吉岡先生。当時の苦労をユーモアも交えつつ語る先生のお話にはとても感銘を受けました。講演会では、現場ではタヒボ茶も利用されているとお話されていました。タヒボ茶が海外でも利用され、役立っていると思うと嬉しいですね。