健蘇社おすすめ本

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 津川 友介

本当に健康になれる食事とは?

「○○が健康によい」「○○でやせる」といった情報がテレビで報道されたりすると、次の日にはその商品がスーパーの棚から消えてしまったり、品薄になってネットで高い金額で取引されるというような光景がしばしば見られます。しかし、果たしてそれは本当に健康によいものなのでしょうか?本当にそれだけでやせることができるのでしょうか?

 

この本では

  • 炭水化物は身体に悪く、食べると太る
  • βカロテンやリコピンは健康によい
  • 果汁100%のジュースは健康によい

といった日本人が今まで信じてきた健康情報の間違いを指摘し、エビデンスに基づいた健康的な食事を紹介しています。

今までなんとなく健康によいと思われてきた食べ物についての問題点を指摘し、科学的根拠に基づいて「健康に良い食事」と「健康に悪い食事」を明確に位置付けています。読んでいて自分が今までいろんな間違いを信じてきたことに驚かされました。

しかし、本の中で「健康に悪い食事」と位置づけたものに関しても「身体によくない」といってはいるものの、「食べてはいけない」と書いてあるわけではありません。センセーショナルな内容で読者をあおるのではなく、あくまで科学的な根拠に基づいて紹介をしてくれているのです。著者の津川先生は、あくまで食事のリスクを考えた上で「食べ過ぎない」などの判断は各人がすれば良い。大事なことは「知らず知らずのうちに健康に悪いものを食べてしまっていた」状態にならないこと、とおっしゃっています。

世の中に、健康情報があふれる今、全ての情報を鵜呑みにせず、自分の健康に必要なもの必要でないものはなにか?自分で考え、情報を選択することが重要になってきているといえるでしょう。